FUNA-IN コラム- COLUMN -
美肌と コラーゲンと 肩こり、腰痛
コラーゲンの働き
「コラーゲン」はタンパク質の一種で、身体の中にたくさん存在しています。
筋肉や骨、皮膚や髪の毛や爪にいたるまで「コラーゲン」で出来ています。
細胞と細胞の隙間を埋める組織を「結合組織」というのですが、これも「コラーゲン」で出来ています。
コラーゲンの働きを簡単に言えば「糊」みたいなものです。
「美肌にはコラーゲンが重要!」とよく言われていますが、
コラーゲンが少なくなると「結合組織」が少なくなって細胞と細胞の結びつきが弱くなるため、
肌荒れやかさつき、シワなどの原因になるためです。
骨にもコラーゲンは重要です。
骨は、カルシウムを「糊」であるコラーゲンで固めたようなものですので、
骨を強くしようと思ったら、カルシウムだけでなくコラーゲンも摂るようにしないといけません。
あとプラスするとしたら「アスコルビン酸(ビタミンC)」です。
「アスコルビン酸」はコラーゲン産生を助けてくれるビタミンのうちのひとつです。
(「アスコルビン酸」についてはこちらも参考に → 活性酸素とビタミンC )
筋肉の結合組織
「結合組織」は筋肉にも存在しています。
以前、紹介した「筋膜」は結合組織のひとつです。
このように筋線維は「結合組織」である膜に包まれています。
「結合組織」が柔軟で、みずみずしくて、弾力性もあれば問題なく筋肉は機能します。
ですが「結合組織」の含水量が少なくなって、硬く、もろくなってしまうと筋肉は十分機能できなくなってしまうのです。
「結合組織」が硬くなる理由は色々ありますが、
「組織の損傷」もそのひとつです。
捻挫や肉離れなどのケガにより損傷を受け、そこが正常な組織に再生されず、硬い組織になってしまうのです。
(これを「瘢痕化」といいます。)
【正常な筋組織の図】
【癒着して瘢痕化した筋組織の図】
結合組織が硬くなるとその部分で「癒着」を起こし、筋肉は十分に収縮できなくなり関節の動きが硬くなります。
ですからそういう場合は「リハビリ」が必要となるワケです。
実は「瘢痕化」は日常生活動作の中でも起こっています。
我々の身体は日常生活動作の中でも気づかないうちに損傷を起こし、
気づかないうちに修復する、ということを繰り返しています。
若いうちは修復力も高く、痛みなどを感じないまま正常組織に再生されていきますが、
トシを取ると修復力が落ち、再生された組織も硬いものになってしまいがちになります。
そういうことがどんどん蓄積されていくと、結合組織が「癒着」を起こし、
さらに筋肉が硬くなっていくワケです。
いわゆる「肩こり」や「腰痛」の中には、
こういう癒着を起こして硬くなってしまった筋肉が原因となっているものも多くみられます。
(それらは「筋筋膜性疼痛症候群」と呼ばれます。 こちらを参考に → 『筋筋膜性疼痛症候群』 )
触ると筋張って、コリコリになってしまっているところ(いわゆる「コリ」)は
上記のようなメカニズムに陥り正常な組織ではなくなってしまっているワケなので、
その部分をどのようにして「元の組織に戻すのか?」ということが治すための決め手になってきます。
軽度のものであれば、十分な栄養と休息を取り修復力を高めてやれば正常組織に戻るでしょうけれど、
こじれてしまったものは、単に揉んだり押したりストレッチするだけではなかなか難しいかもしれません。
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