頸椎配列異常(アライメント異常)による諸症状

頸椎配列異常による諸症状

頸椎の異常は臨床的によく確認されるものです。レントゲン写真を撮った時に、「首の骨がずれている」とか、「軟骨がすり減っている」などと言われるケースがあります。これは「頸椎配列異常(アライメント異常)」のあらわれで、経年的変化で様々な症状を引き起こす可能性があります。

頸椎の配列異常とは単に「並び方が悪くなっている」というだけでなく、
● 頸椎椎間関節の機能不全
● 頸椎側筋群の内圧分布の異常
● 神経線維のインパルス伝導障害
● 頚部運動障害
などが合併し、以下のような症状を惹き起こします。

○ 頚部痛
○ 肩こり
○ 頭痛、片頭痛
○ 手のしびれ
○ 頚性めまい

これらの頸椎の問題は、「椎間板ヘルニア」や「変形性頚椎症」などの前段階であると考えられ、出来るだけ早期に克服する必要があります。

頚椎には脳を栄養している動脈(椎骨動脈)が通っており頚椎の配列異常などにより様々な影響を受け、「高血圧」や「血圧性めまい」などの症状を呈しますが、通常の検査では「異常なし」と言われ、対処することなく長年にわたって苦痛を抱えたままという方が多いようです。

臨床的には長年続く肩こり、首こりなどの症状を呈し、頸椎の配列異常が起きた頸椎周囲の筋群は過緊張を起こし阻血状態となり、長年の阻血状態によって出来た「トリガーポイント」によるものであると考えられます。
重度になると単なる肩こり症状だけでなく自律神経失調症をも惹き起こすこともあると言われています。

お気軽にご相談ください

頚椎のアライメント異常はそのままにしておいても治ることはありません。むしろ将来的に「変形性頚椎症」や「頸椎椎間板ヘルニア」などへ進行するものもあります。「そのうち診てもらおう」と軽視せず、出来るだけ早く適切な処置を受ける方が良いと思われますので、お気軽にご相談ください。