首こり、肩こり、が強くて頭も痛くなる ~命に関わる椎骨動脈解離~

 

肩がこり過ぎて頭が痛くなるという方は多くいらっしゃいます。

そういう方は「頭痛の原因は肩こり」と思っていて、マッサージなどでほぐしてもらうと「楽になる」のでそれを繰り返していたりします。

 

では、「肩こりの原因」は何なのでしょう?

 

「肩こりの原因」となるものは、疲労や筋肉の問題(線維化、筋膜の癒着)、ストレスによる過緊張などたくさんありますが、必ずと言って良いほど「頚椎のズレ」があります。

 

「頚椎のズレ」は、頚椎から胸椎、肩甲骨周囲への筋群の過緊張の原因となり、肩こり症状が出てくるのはある意味当たり前なのですが、それだけではありません。

 

頚椎には「椎骨動脈」という脳へ血液を送る血管が通っており、ズレはこの椎骨動脈へ圧迫や牽引のストレスをかけます。

 

 

 

椎骨動脈への圧迫、牽引ストレスが強くなってくると血管が裂けてしまい、「椎骨動脈動脈解離(かいり)」という危険な状態に陥ることがあります。

 

 

「椎骨動脈解離」の初期は、後頭部から首筋への痛みが急激に起こり、数日間続くという症状が多いのですが、

それを「肩こりからくる頭痛」と思っている方もいるようです。

 

椎骨動脈は脳へ血液を送っている血管ですから、これが裂けてしまうと、めまい(←多い)、吐き気、立つことが出来ないなど、肩こり、首こり、頭痛だけではない症状がみられるようになります。

椎骨動脈解離を起こした後に「クモ膜下出血」を起こすことが多く、命に関わるものですので、肩こり、首こり、頭痛だけでなく上記症状がみられる場合にはすぐに病院へ向かってください。