頚椎異常から惹き起こされる諸症状

頚椎の異常からくる「肩こり」「首こり」「頭痛」

「肩こり」、「首こり」、「めまい」、「頭痛」など、「不定愁訴」と呼ばれる症状をいくつも併発している方がいらっしゃいます。

これらの症状の主体は「筋肉の過緊張」によるものが多く、患者さん自身は「肩がこり過ぎて頭が痛くなる」と思っておられるので、マッサージやストレッチで何とかしのごうとしたりするのですが、効果がみられないケースもあります。

 

この「筋肉の過緊張」の根本的な原因が「頚椎の異常」によるものがあり、揉みほぐしたりするだけでは治らないものもあるのです。

頚椎異常の見つけ方

頚椎の異常を精査するには、レントゲンやCT、MRIなどが必要になるのですが、ご自身でカンタンに見つける方法もあります。図のように首をグルグル回した時に(注:ゆっくりと行ってください)、「痛み」や「詰まり感」、「筋肉の突っ張り感」があれば、何らかの「頚椎異常」があると考えられます。

「頚椎異常」があっても、「筋肉の硬さの自覚」、「筋肉のコリ感」などが初期症状ですから、マッサージで揉みほぐすなどの「対症療法」でしのいでいる方が多いようですが、ズレや初期の変形などはそれだけでは治りません…。

 

頸椎の配列(アライメント)異常

「頚椎の異常」には段階があります。ほとんどの場合、「筋肉の異常」から「関節の異常(軟骨、靱帯などを含む)」へと進み、長期間にわたると「頚椎配列異常(アライメント異常)」を経て、「骨の異常(多くは変形性頚椎症)」へと進行していきます。(※頚椎椎間板ヘルニアを引き起こすものもあります)

※ 以下の記事を参考に

→ 【参考資料】運動器系障害の病期分類

→ 【参考資料】運動器系障害の病期分類 その②

→ 変形性腰椎症の患者さん

 

上記のように「首をグルグル」回した時に、痛みや詰まり感などを感じるということは、すでに筋肉や関節に異常が発生していると考えて良いと思われます。しかしレントゲンをかけても「異常なし」と言われるケースが多いため(レントゲンに写るのは「骨の異常」なので)、その時点では「大丈夫」と判断されがちなのです。

これらの「頚椎異常」は、交通事故やスポーツでの怪我、転落・転倒などの怪我で起こることもありますが、そうでない場合はほとんどが「日常生活習慣」で起こります。

「横向きで寝る」、「うつ伏せで寝る」、「スマホ、パソコンのし過ぎ」など、頚椎部にストレスをかける姿勢や動作はたくさんありますので、不良姿勢を避けることでほとんどの場合改善されていきます。

 

自律神経失調症状

首の筋肉や関節などの痛みだけでなく「自律神経失調」の症状がみられるケースもあります。

自律神経失調症の多くは「精神的ストレス」が原因と言われていますが、背骨(頚椎や胸椎)の歪み(配列異常)から起こるものもあります。

自律神経失調症でお困りの方はこちらの記事もお読みください → 自律神経を整える ~背骨と自律神経の関係~

 

 

頸椎と頚部筋線維の配列を整える(頚椎リアライメント)

初期の段階であれ頸椎の異常をそのままにしておくと、関節の異常や頚椎椎間板ヘルニア、変形性頚椎症などにつながる恐れがあります。出来るだけ早めに頸椎を整えておく必要があると思われます。

二つの球体ローラーにより、アライメントの乱れた頸椎を整え、ゆがみが発生した筋線維の走行を同時に整えていきます。初期であれば数回の治療でアライメントが整い、症状の緩和がみられるものも多いです。

お気軽にご相談ください

頚椎のアライメント異常は放置しておくと、「変形性頚椎症」へと進行していってしまいます。「まだ大丈夫」と軽視せず、出来るだけ早く適切な処置を受ける方が良いと思われますので、お気軽にご相談ください。

 

 


ご相談、お問合せはお電話(06-6334-0086) または以下のお問合せフォームからお願いいたします。

https://funa-in.com/contact/