FUNA-IN コラム- COLUMN -

シンデレラのまくら

まくらが合わない

「枕が合ってないのか、朝起きると首が痛いことがよくあります。」

「これまでにいくつも枕を買ってみたけど、なかなか良い枕が見つからない。」

「どんな枕が良いですか？」

…などなど、枕に関してのお悩みやご相談も多いです。

材質についても「ソバガラ」から「低反発」まで様々なものがあり、そこでも迷ってしまいますね。

オーダーメイドの枕を作ると高いですし…。

多くの人が「自分に合っている枕がどこかにある」と思っています。

まるで「シンデレラのガラスの靴」のように、自分にピッタリの枕がどこかにあると探し求めています。

「自分に合った枕を探す」ということを逆に言えば、

「既製品に自分の身体を合わせようとしている」ということです。

人の身体は日々、状態が違います。

頚の角度や頚椎の配列状態も、筋肉の疲労度も緊張度も、日々の生活の姿勢や動作で微妙に変わります。

ということは、毎晩、毎晩、枕は「適切な高さが変わる」ということです。

身体の状態が変わっているのに、毎晩同じ高さの枕に寝るということ自体に無理があるんですね。

ですから、その日の身体の状態に合わせて、一番しっくりくる高さの枕を自分で作れば良いワケです。

当院でおススメしているのは、

「バスタオルなどをたたんで、その時に一番しっくりくる高さにする」という方法です。

とても簡単で、安上がりで、確実です。

（上の写真は一例です。　実際のまくらの位置は個人個人で調整が必要です。）

理想的な枕を探すよりも、

理想的な枕を自分で作っちゃいましょう。

【補足】

この方法が当てはまるのは基本的には、「仰向けで寝る」ことが出来る人です。

「横向きじゃないと眠れない」という人には当てはまりにくいかもしれません。

「横向き」で、しかも

「左右どちらか向きじゃないと眠れない」

という方は、

すでに「頚椎が曲がって固定化」している可能性がありますので注意が必要です。

このあたりのお話は長くなるのでまたの機会に…。

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