「疲労」と「自律神経」と「ホルモン」と「活性酸素」

お疲れ様です。

「疲労」についてはまだまだ研究段階で全てが解明されているわけではないのですが、

「過度の疲労」または「自覚していない疲労」が老化や自律神経失調症、生活習慣病やうつなど

様々な病気の原因につながることが判明してきています。

 

「疲労」を調べる検査法も様々なもの(血中や唾液中のストレスホルモンや免疫物質を測定する方法)が

開発されてはいますがまだまだ一般化しておらず、

身近に病院やクリニックで調べてもらうことが難しいのが現状です。

 

ですから自分自身が「どれくらいの疲労度なのか?」がわからずに休養を取らず無理を重ね、

どんどん疲れをためている人も多いのです。特に本人が「自覚していない疲労」は知らず知らずに蓄積していき、

症状が表面化した時には病状が進行していることが多いため注意が必要です。

 

疲労と自律神経とホルモン

身体がストレスを受けるとその情報は脳から視床下部に送られます。

そうするとストレスから身体を守るようにするために、視床下部からは2つのルートが働きます。

 

ひとつは交感神経を働かせて身体を「抗ストレス体制」にするルート、

もうひとつは下垂体を経て副腎へ指令を送りステロイドホルモンやノルアドレナリンなどの

「抗ストレスホルモン」を出させるルート。

2つとも身体を守るために必要な、正常で生理的な反応ではありますが、

過度に長期間続くとシステム自体が疲弊してきます。

 

我々の身体のシステムはかなりの「許容値」を持っているので

その範囲内であればしばらくは目立った症状として現れてはきません。

しかしストレス状態が続いて疲労が蓄積し、許容値を超えてしまうと自律神経系もホルモン系も機能が低下し、

「何となく不調…。」という状態から病気へ進行してしまいます。

 

疲労と活性酸素

我々の体の細胞がエネルギーを消費し活動することによって「活性酸素」が発生します。

「活性酸素」は体内に入ってくる異物(細菌やウィルス)を退治してくれる良い働きも持つのですが、

増えすぎると自分の体自体を痛めてしまう「諸刃の剣」なんですね。

 

活性酸素は全身の細胞から発生していますから少しずつ全身を疲労させ、痛めていきます。

そしてどこが多くダメージを受けるかで症状が変わってきます。

皮膚に働けばシワやシミ、たるみに、血管に働けば動脈硬化や心筋梗塞、脳へ働けばうつなど。

生殖器系に働けば「不妊」の原因となることもあります。

 

上述のように「疲労≒活性酸素の増加した状態」は生活習慣病の基礎となり老化を進行させ、

じわりじわりと体を病気に近づけていくわけです。

 

昨今の研究で活性酸素は上述の視床下部へ働きかけて機能を低下させることがわかってきました。

視床下部機能の低下は自律神経系、ホルモン系の機能の低下につながり、

自律神経失調や内分泌障害に陥ってしまうわけですね。


「疲労」はため過ぎないことが重要です。

 

「疲労回復法」については次の機会に書かせていただきますが、

まずはご自身の疲労度を以下のチェックリストでやってみてください。

脳疲労度チェックリスト 001

 


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