「活性酸素」 ~関節への影響~

活性酸素による体内での悪影響が明らかになってきています。
活性酸素は強力な酸化作用を持つため、細胞に「錆び」を起こさせます。
活性酸素は強力な酸化作用を持つため、体内で発生すると私たちの身体自身を痛めていきます。
このメカニズムが、
「老化」
「ガン」
「糖尿病」
「脳血管障害(脳卒中など)」
「慢性疲労症候群」
「リウマチ」
など、色々な病気の原因となることが知られています。

さらに昨今では、運動器系障害である「変形性関節症」にも活性酸素が関与している事がわかってきています。
ヒアルロン酸が身体の瑞々しさを保つために必要な成分であることはよく知られていますが、関節内では関節内の潤滑をスムーズにするために「関節液」の中に含まれています。
このヒアルロン酸には「軟骨保護作用」があるのですが、活性酸素はヒアルロン酸の働きを阻害するため、増えると軟骨が壊れやすくなります。

「変形性関節症」と聞くと
『骨が変形している』と思いがちですが、
関節を構成しているもの(骨、軟骨、関節包、場合によっては靭帯など)
全てが変形(変性)しています。
いきなり「骨」が変形するわけではなく、最初に軟骨が破壊され、徐々に周囲の組織が破壊されていき、
最終的に変形が「骨」に達するのです。

変形性関節症の予防には、軟骨が破壊されないようにする、または軟骨の破壊の進行を食い止めることが重要ということです。
軟骨の破壊は「過度の負荷」も関わりますが、「活性酸素」を出来るだけ減らすこと
つまり『抗酸化』の観点で対処することが必要となります。

(続く)