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「未病」を治す
2020.03.17
「未病」を治す
東洋医学には「未病(みびょう)」という言葉があります。
これは2000年以上前に書かれた中国の最古の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』
という本の中に出てくる言葉です。
そこには「聖人は既病(きびょう)を治すのではなく、未病(みびょう)を治す」と書かれています。
「未病」の意味の解釈には諸説ありますが、
「まだ病気じゃない状態」とか
「病気というほどでもないけれど、健康であるとも言えない状態」と考えれば良いでしょう。
いずれにしても「病気にならないようにする」ということが「未病を治す」ということになると思います。
「未病」の治し方
そのためには「自分の身体の傾向」を知ることから始めましょう。
「睡眠不足が続くと頭痛がでやすいな」とか
「イライラすると甘いものを食べ過ぎて吹き出物が出るな」とか
「パチンコ行ったら腰が痛くなるな」とか。
多くの方が
「自分の身体の傾向」を何となく知っているはずです。
そして「過ぎると良くない」ということはわかっていると思いますので、
それをセーブすれば「未病を治す」ことが出来るはずです。
その他にも
「たぶん悪いんだろうな~」と何となく気づいている生活習慣をあらためること。
「お酒、飲み過ぎてるな」とか
「スマホし過ぎてるな」とか
「足を組んでるな」とか。
「スナック菓子食べてるな」とか
「インスタント食品が多いな」とか。
あまり難しく考えなくても
「このままこれを続けても健康な状態を維持できるか?」
という目線を持てば見えてくると思います。
あとは「足りないものを補う」ことも大切です。
分かりやすい例でいえば「運動」と「休息」ですね。
現代人は圧倒的に「運動不足」と「休息不足」です。
ほとんどの人が生活習慣の中で
「これはやらない方が良いな」ということと、
「もう少しこうした方が良いな」ということを何となく知っているんじゃないかなと思います。
「これはやらない方が良いな」ということをこのまま続けていたら多分、病気になるでしょうね。
「もう少しこうした方が良いな」ということを実行すれば多分、今よりは健康になると思います。
「未病を治す」というのは「聖人」にしかできないことではなくて、実は誰にでも出来ることなんです。
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