関節を包んでいる袋 ~関節包~

 

関節の基本的構造

 

関節を包んでいる袋のことを「関節包」と呼び、

その中は潤滑油の役目を果たす「滑液」で満たされています。

「滑液」は関節が動く時に発生する摩擦を軽減してくれています。

 

「関節包」は2層構造になっていて、

外側は「線維膜」、内側は「滑膜」と言います。

「滑膜」から「滑液」が分泌・吸収がなされ、関節内の潤滑と一定の内圧が保たれています。


関節包の中での滑液の動き

関節包の中には潤滑油の働きをする「滑液」が入っています。

「滑液」は関節を動かす事で関節内を巡り、摩擦を減らして関節の動きをスムーズにしてくれています。

 

(下図は膝関節内の滑液潤滑の例 白い矢印が滑液の動き)

 

逆に言えば関節を動かさないと関節包内の滑液の巡りは悪くなり停滞します。

停滞した状態では滑液での潤滑が少なくなりますから、摩擦を減らすことが出来ずに「ギシギシ動く」ことになります。

「ギシギシ」動かしていると軟骨がすり減り、徐々に「変形性関節症」に近づいてしまいます。

 

 


関節に水が溜まる

よく「関節に水が溜まる」というのは、関節を傷めて炎症を起こし、滑液が増えた状態です。

炎症を起こすと滑液の分泌が増やして「燃えている火を消そうとする」のですが、

「火がなかなか消えない」か、「増えた滑液が吸収されない」と水が溜まった状態になります。

水が溜まり過ぎると関節内圧が高くなり、風船が膨らむように関節包も膨らんでパンパンになるので痛みが強くなります。

ですからそのような場合、火を消して炎症を抑えて内圧を下げるために「アイシング」を行うか、

注射器などで水を抜かないといけなくなります。(その時の注射器の針は結構太いため抜くのは痛いようです…。)

 

上記のように関節内の潤滑が悪くなると、ギシギシ動いて軟骨の炎症につながったり、

関節包自体が硬くなると痛めやすくなり、炎症を起こしやすくなります。

そのような状態が続くと将来的に「変形性関節症」につながるわけです。

 

「変形性関節症」や「関節に水が溜まる」というのが

有名なのは「膝関節」ですが、実は他の関節でも起こります。

 

(下図の水色のところが膝関節の関節包)

 

(下図は肩関節の関節包)

いわゆる「五十肩」には色々な段階があり、初期では筋肉の炎症や「関節包」の炎症から始まりますが、

重症なものではこの「関節包」にカルシウムが溜まってしまうこともあります。

(下図は関節の中のカルシウム)


運動不足は滑液の停滞を招きます。

「起き掛け」や「長時間の同じ姿勢」などでは滑液が停滞して関節がスムーズに動かせません。

関節がギシギシ動いている状態では軟骨も痛めやすくなりますし、

加齢によって関節包自体が硬くなっていると関節包自体を痛める可能性も高くなります。

滑液の停滞を防ぎ、関節包の柔軟性を保つためには適度な運動が必要となります。

 

(以下の記事も参考に)

→ 変形性関節症

→ 【参考資料】運動器系障害の病期分類

→ 【参考資料】運動器系障害の病期分類 その②

 


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