関節を痛めるということ

「関節」とひとことで言っても、いくつもの構成要素によって成り立っています。

骨、靭帯、軟骨、関節包(関節を包んでいる袋)、滑液(関節の動きを滑らかにするための潤滑液の役割を持ちます)、筋肉、腱などなど。

なので「関節を痛めた」と一言で言っても、上記のいくつか(場合によっては全部)を痛めてしまっている可能性があります。

 

身体にはたくさんの関節があり、関節の周りに筋肉がたくさんついている関節もあれば、

あまりついていない関節もあり、痛め方も変わってきます。

 

例えば「足首」や「手の指」の関節の周りには筋肉はあまりありません。

なので「捻挫」や「突き指」などを起こした場合には筋肉の損傷の割合は大きくありませんが、靭帯や軟骨などの損傷割合が大きくなります。

 

修復の速さも各組織で違います。

筋肉などは比較的早いのですが、靭帯や軟骨の修復は筋肉に比べて遅いです。

 

筋肉の主な機能は「関節を動かすこと」です。

なので、筋肉の修復は靭帯や軟骨よりも早いので機能が回復して「動かせるようになる」のですが、靭帯や軟骨はまだ十分に修復されて回復してなかったりします。

 

なので、靭帯や軟骨が完全に修復されていないのに(大丈夫と思って)動かしていると、靭帯や軟骨の修復が遅れ(または修復されないままで)、「違和感が残ったまますっきりしない」とか「日常生活ではそんなに支障ないけど大きく動かすと痛みが出ちゃう」とかの症状が続いたり、じゅうぶん治りきっていないのに無駄に動かしてしまって「クセになる」とか言っちゃったりするワケです。

「治る」ためには修復の段階がありますし、「治療する」にも状況に合わせた対応があります。それを踏まえていないと、状況がこじれて「治りにくい」ということにつながりますので注意しなければなりません。