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後頭下筋シリーズ ~ 後頭下筋と眼球運動 ~
このページにたどり着いたのは、どんなキーワードで検索されたからでしょうか?
「後頭下筋」? 「トリガーポイント」? 「頚性神経筋症候群」?
「肩こり」? 「片頭痛」? 「肩こりから頭痛」? 「頚椎のズレ」?
「疲れ目」? 「眼精疲労」? 「自律神経失調症」?
とりあえず、何らかの症状でお困りで、「どうすれば治るのか?」「少しでも楽になるためにはどうすれば良いのか?」ということをお探しなのだろうと思います。
これをお読みの方は、
「肩こりがひどい」「肩が凝り過ぎると頭痛がする」「首が凝り過ぎて目の奥が痛くなる」
「首が凝り過ぎると吐き気まで起こす」
「パソコン作業が多い」「デスクワークが苦痛」
「疲れ目もあるし、首こりもあるし、何とかならないかな?」
「椎間板ヘルニアと診断された」「頚腕症候群と言われた」「交通事故でむち打ちに…」
「ストレッチしてるけど、ほとんど効果が無い」「後頭下筋のほぐし方ってどうやるの?」
…みたいな感じでしょうか?
これらの症状の原因はひとつではなく、様々な原因が絡み合っています。
ですから、絡み合った原因をきちんとほどいていかないと「単なる対症療法」になることもあります。
この記事だけでなく当院のコラムでは、様々なキーワードを基にして健康な身体になるための情報をご紹介しておりますので、ご自身の身体を少しでも守るためにお役立ていただければと思います。
後頭下筋について

「後頭下筋」については、これまでに何度もご紹介しております。以下の記事をまだお読みでない方は、先にこれらをお読みいただくと良いと思います。
→ 再発を防ぐために ~頚椎の偏位 後頭下筋 頚性神経筋症候群~
→ 後頭下筋群への治療についての考察(トリガーポイント、頚性神経筋症候群、筋硬結など)
「後頭下筋」は、頭の後ろ~頚部に付着している筋群ですので、姿勢によって負担がかかり、緊張やコリが出やすいところです。
ですからパソコン作業やデスクワークが多い方は、上記のような症状に悩まされていることでしょう。

そして「後頭下筋」は、「眼球運動と連動して緊張する」という性質を持つことが知られています。
現代人は、スマホ、タブレット、パソコンと、目を酷使していますので、
「疲れ目(眼精疲労)」と「後頭下筋の過緊張」がセットの症状として出てきやすいのです。
ですから、「疲れ目(眼精疲労)」に対して目薬を使ったとしても「後頭下筋の過緊張」は変わりませんし、
首に負担の少ない姿勢を取ったとしても、目を使う限りは「後頭下筋の過緊張」は必ず出てきてしまいます。

※ 補足
「VDT 症候群」というものがあります。
VDT(Visual Display Terminal)作業、すなわち、コンピュータなどのディスプレイやキーボードなどの情報機器を用いた長時間の作業によって健康障害が症状として表れている状態のことをいいます。
VDT 症候群の症状としては,①眼精疲労などの視機能に関する症状、②首や肩のこりなどの筋肉・骨格系に関する症状、③いらいらや不安感などの精神・心理的な症状が挙げられます。
この「VDT 症候群」と「後頭下筋群」との関連性が報告され、研究が進んでいます。
特に「ゲーム」による眼球運動と後頭下筋の過緊張から、子供たち(だけではなく大人もですが)の緊張性頭痛、片頭痛が問題になっています。
後頭下筋の過緊張は、上記のように「不良姿勢によるもの」「眼球運動によるもの」以外に
「頚椎のズレ」からも起こります。

下の図のように、後頭下筋は後頭骨と第1頚椎に付着してますので、第1頚椎のズレがあると必ず緊張してしまいます。

こういう方の場合、「姿勢による負荷」「眼球運動に伴う緊張」「頚椎のズレ」という3つが重なり、難治性のものに陥ってしまうのです。
対症療法として、マッサージをしたり、血行を良くしようと温めたり、ストレッチをしたりとご自身で何かされていますが、頚椎のズレが根本にある場合は、なかなか治りません…。
頚椎のズレがあるかどうかは以下の記事を参考にチェックしてみてください。
( → え??? アナタ、うつ伏せで寝てる人??? (完結編) )
頚椎のズレは、肩こり、頭痛、自律神経失調症などの不定愁訴だけでなく、将来的には「変形性頚椎症」に陥る可能性もあります。出来るだけ早めに対処しましょう。
(お困りの方は、初回の無料カウンセリングをご利用いただくと良いと思います。問診、各種スクリーニングを受けていただいた後、治療法、治療の組み立てをご相談させていただきます。尚、初回カウンセリング時の治療は行っておりませんのでご了承ください。)
ご相談、お問合せはお電話(06-6334-0086) または以下のお問合せフォームからお願いいたします。
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