Q&A 日常生活編 

このページでは、みなさまから寄せられた質問、患者さまからよくある質問に対して、わかりやすく解説しています。

(随時更新中)

 


枕が合わないのですが、どんな枕が良いのでしょうか?

バスタオルなどをたたんで、その日の状態に合わせて高さを調節しましょう。

人の身体は日々、状態が違います。頚の角度や頚椎の配列状態も、筋肉の疲労度も緊張度も、日々の生活の姿勢や動作で微妙に変わります。ということは、毎晩、毎晩、枕は「適切な高さが変わる」ということです。身体の状態が変わっているのに、毎晩同じ高さの枕に寝るということ自体に無理があるんですね。ですから、その日の身体の状態に合わせて、一番しっくりくる高さの枕を自分で作れば良いワケです。

より詳しくはこちらの記事をお読みください → シンデレラのまくら

 


高い枕で寝るのが楽です。高い枕は身体に悪いと聞いたのですが、本当ですか?

高い枕は「頚椎」を傷める恐れがあります。

高い枕の姿勢では首筋を首筋を引き伸ばし、頚部の筋肉から背中、肩甲骨にかけての筋肉に負担が大きい姿勢になります。習慣化すると、頚椎の関節を傷めたり、頚椎椎間板ヘルニアや頚椎自体の変形の原因になることもあります。

夜、寝る時以外でも、ソファーで大きなクッションを枕がわりにして寝ている方もいるようですが、注意が必要です。

より詳しくはこちらの記事をお読みください → 高い枕や横向きで寝ることの弊害

 


うつ伏せでしか眠れないのですが、どうしたら良いでしょうか?

「うつ伏せ」で寝ることはおススメできません…。

うつ伏せだと右か左かへ顔を向けて寝ることになりますので、かなり首を捻った状態になります。習慣化すると「左右どちらかしか向いてしか眠れない」という状態になりやすいです。捻った状態ですから、頚部の筋群、関節、靭帯などへの負担が大きく、首こりや肩こりの原因になりますし、将来的に頚椎椎間板ヘルニアや変形性頚椎症へ進行する可能性があります。

より詳しくはこちらの記事をお読みください → え? アナタ、うつ伏せで寝てる人??

 


仰向けで寝ると腰が痛くなるのですが、どうすれば良いですか?

眠る時の姿勢は、①仰向け ②横向き ③うつ伏せ のうちのどれかになると思います。身体のバランスから考えると「①仰向け」が最も望ましいのですが、「仰向けで寝ることが難しい」、「仰向けで寝ると腰に痛みが出る」という方もいらっしゃいます。

仰向けで寝ると痛みが出る方には大きく2つのパターンがあります。

ひとつは寝た時に腰が反り過ぎる「反り腰タイプ」、もうひとつは腰椎の可動性が悪くなっているため「反らすのが難しいタイプ」です。

「反り腰」は腹筋と背筋とのバランスが悪く、腹筋が弱いため腰の反りが強く現れて、背筋、腰部筋の緊張から痛みが出やすくなります。(どちらかというと若い人に多くみられます。)

「反らすのが難しいタイプ」は、筋肉が癒着、線維化を起こして柔軟性がなくなっていたり、腰椎の関節や腰椎自体に変形が起こっているため可動性が悪くなっているため痛みが出やすくなっています。

どちらのタイプでも、筋力と筋肉の柔軟性を取り戻すことで改善は可能です。

(※ 改善のための方法をこちらの記事で紹介しています → 「仰向けで寝ると腰が痛くなる」のは何故ですか? )