しつこい肩こり

「肩こり」の症状をお持ちの方はとても多く、

つらい時には湿布を貼ったり塗薬を塗ったりしてしのいでいる方もいらっしゃいます。

最近では気軽にクイックマッサージを受けたり、整骨院などで治療を受けている方も増えてきました。

 

~肩こりの原因~

肩こりや腰痛の原因も様々です。

一般的には、不良姿勢や長時間の同じ姿勢での作業、運動不足などによる「筋疲労」としてとらえられています。

(最近ではスマホのし過ぎなども)

しかし単なる「筋疲労」だけでなく、内臓疾患や自律神経失調症などの随伴症状としての肩こりや、頚椎椎間板ヘルニアや変形性頚椎症などが原因となるものもあり、そのような場合には「もんでもらって楽にはなるが、また再発する」というパターンになりがちです。(思い当たる方は以下の内容も読み進めてください)

 

~クビの簡単な解剖学~

頚椎は「7つ」あり、本来は真っすぐにならんでくれています。

 

上下の頚椎の間には「椎間関節」という関節があり、首の動きを司ります。

 

この「椎間関節」に異常があると、そこに対応した領域に症状が出てくることがあります。

「C」というのは「頚椎」のことです。

「C2/3」というのは「2番目の頚椎と3番目の頚椎の間の椎間関節」という意味です。

「2番目と3番目の頚椎に異常があれば、赤い領域に症状が出やすい」ということを示しています。

 

ですから肩こりが「単なる筋疲労」であれば、筋肉をもみほぐす、ストレッチをする、など

筋肉へのアプローチで緩和するかもしれませんが、

「椎間関節の異常」も絡んでいるともみほぐす、ストレッチするなどをして一時的な改善がみられても、

症状がまた戻ってしまいます。

 

「椎間関節の異常」はほとんどの場合、頚椎の偏位(ズレ)から始まります。

軽い偏位であれば症状もそれほど出ないのですが、偏位が大きくなったり長期間にわたると、

椎間関節の周りの靭帯や軟骨、関節包、椎間板などにも影響が出てきます。

そのような状態が続くと最終的には「変形性頚椎症」におちいり、なかなか治りにくくなってしまいます。

(下図は変形した頚椎。 赤マルのところが骨が変形しちゃったところです。ギザギザに変形しているのがわかりますね?)

 

 

これまでのブログでも書いてきましたが、

多くの場合、

「筋肉など軟らかい組織の問題から始まり、放置しておくと最終的には骨の変形にたどりつく」

のです。

ですからなかなか治らない肩こりの場合、筋肉以外の問題が考えられます。

 

当院では筋肉の処置だけでなく、頚椎の配列、椎間関節の異常などを含む「頚椎の異常」などに対してもアプローチをし、肩こりの「根治」を目指しております。

(以下の記事も参考に)

〇 【参考資料】運動器系障害の病期分類

〇 【参考資料】運動器系障害の病期分類 その②

 


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