頚性神経筋症候群、頚性うつを治すにはどうしたら良いですか? ~治療法の例~

頚性うつは、首の筋肉をやわらかくして治しましょう

頚性神経筋症候群、頚性うつは、首の筋肉が硬くなりすぎることから起こると考えられています。

首の筋肉が硬くなるという状態も様々です。

●緊張して筋肉に力が入る

●身体を動かしたり、姿勢維持のために筋肉が収縮する

●筋肉が疲労を起こしている

●筋線維の微細損傷を繰り返し、元の状態に戻らずに瘢痕化、線維化がおきる

●首の病気から頚椎の周りの筋肉、靭帯、神経が障害されて筋肉が硬くなる

(首の病気の例)

 頚部脊柱管狭窄症、変形性頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、脊髄空洞症、頚椎側弯症

 頚腕症候群、斜角筋症候群など

●頚椎のズレから筋肉が硬くなる

●これまでのケガがしっかりと治っていない

●加齢

 

これをお読みの方の筋肉がどれに当てはまるかは分かりませんが、ほとんどの場合「全てに当てはまっている」と思われます。

年齢や性別、これまでの生活習慣や外傷歴によって割合は違っていると思いますが、全てが混在しているはずです。

 

ですから、割合が大きいものに対してアプローチすることが効果的です。

例えば「筋肉の疲労」の割合が大きいと思われるのであれば、じゅうぶんに休養を取ることが必要でしょう。

「緊張が強い」のであれば、筋肉をリラックスさせないといけません。

「筋肉の線維化」や「筋肉の癒着」がある場合や「首の病気」からくるものだと自分だけで何とか出来ない場合もありますので、適切な医療機関などで治療を受けるべきかもしれません。

 

以下は、「筋肉をやわらかくする」ために、クリニック、医療機関などで行なわれている治療の例です。

 

頚性神経筋症候群、頚性うつの治療法の例

頚性うつの治療は、①首の筋肉をやわらかくする、ということを主体に、②自律神経失調症状を改善させる ③メンタル状態の安定、精神症状の緩和 を目的として行なうことになります。

 

◇ 頚性神経筋症候群、頚性うつの各種治療法

1.筋肉の緊張をやわらげたり、自律神経のバランスを整える薬、漢方

2.物理療法(低周波や高周波などの電気治療、マイクロ波療法、頚部けん引療法など)

3.物理療法(筋肉、関節の動きを改善させるためのリハビリ、ストレッチなど)

4.心理療法(認知行動療法など)

5.カウンセリング

6.鍼灸治療

7.マッサージ、指圧などの徒手療法

8.整体

9.セルフで行なうもの(ストレッチ、筋トレ、ピラティス、瞑想、マインドフルネスなど様々)

10.生活習慣の改善(睡眠、休養、食事など)

ポイントとしては、頚性神経筋症候群も頚性うつも首まわりの筋肉の硬さから始まりますので、初期であれば「筋肉への治療」が有効と考えられます。

しかし、長期化した慢性のものの場合、ひとつの治療法にこだわらず、「筋肉の硬さ」、「自律神経」、「心理症状」の3つの症状へ適切なバランスでアプローチをすることです

治療を始める時には、ご自身が最もつらい症状への治療から開始することが良いでしょう。

 

 


頚性うつ、頚性神経筋症候群を改善するために、ご自身で出来ることはこちらの記事でまとめてあります。

合わせてお読みください。

→ 頚性うつ、頚性神経筋症候群を改善するために「自分で出来ること」

 

 

当院での「頚性うつ」、「頚性神経筋症候群」の治療例についてはこちらの記事にて

(頚椎のズレから起こる筋肉の過緊張、自律神経の圧迫を取り除く治療の例です)

→ ストレスからくる頚性うつへの治療法 ~物理的ストレスからくる症状を取り除く~

 


 

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「初回無料カウンセリング」では、お困りの症状について問診、各種スクリーニングを受けていただいた後、「原因」を見つけ出し、それに応じた治療法、治療の組み立てをご提案させていただきます。

※ 初回カウンセリングの際には、悪化させていると思われる悪習慣を探し、改善するための日常生活指導をさせていただきます。まずはそれを一定期間実践していただき、それでも改善がみられない場合に治療開始するというお気持ちで構わないと思いますので、お気軽にご相談ください。

(初回カウンセリング時の治療は行っておりませんのでご了承ください)

 

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(参考)

髙橋祥. 頚性めまいの重要性. 日本農村医学会雑誌, 2016, 65.1: 15-24.

田浦 晶子, 4. 頸性めまい, Equilibrium Research, 2018, 77 巻, 2 号, p. 47-57,