院長ブログ- BLOG -
足の骨密度に左右差が出た患者さん
2022.02.04
患者さんが右膝痛で来院。
「骨密度検査」の結果をお持ちだったので参考に見せていただきました。
水色で〇したところに注目。
かなり左右差があります。
この方、2年前に右足の甲を骨折されてまして、かばった歩き方をしていたとのこと。
(右足にはあまり体重をかけないようにして歩いていた)
骨のカルシウムは「圧が加わったところに引き寄せられる」のですが、逆に負荷がかからないと抜けていきます。
(宇宙飛行士は骨粗しょう症になりやすいという話で有名ですね)
右足をかばって歩いていたために負荷がかからず、右足の骨からカルシウムが抜けていってしまい左右差が出てきたと考えられます。
骨密度の差がすぐに痛みにつながるわけではありませんが、弱くなっている側は骨折のリスクは高くなります。
骨のリモデリング(古い骨と新しい骨が入れ替わること)には1~4年かかると言われていますので、左右のバランスが整った歩き方を身につけてリハビリしてもそのくらいはかかってしまうわけですが、筋力の強化を含めて歩き方の指導をさせていただきました。
ところで「バランスの悪い歩き方」をしていると、左右の骨密度の差が出る以外にどんな悪影響があるのでしょうか?
左右の足にバランスよく荷重をかけて歩けていれば、骨盤も水平を保てますし、
骨盤が水平であればその上につながっている背骨も垂直に真っすぐになります。
ですが左右の足への荷重配分が崩れてしまうと骨盤も傾きますし、
傾いた骨盤につながっている背骨も曲がってきてしまいます。
そうすると傾いた骨盤や曲がった背骨についている筋肉にも影響が出てしまい、
徐々に、全身に、様々な症状が出てくる可能性が高くなるのです。
日常生活でのクセや、以前のケガによってついてしまった動作のクセは、
放っておくと色々な問題を引き起こしますのでご注意ください。
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