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妊活に必要なこと ~自律神経とリラックス~
私たちの身体の中で、内臓や血管など意識的に動かせないところは自律神経の調節を受けています。
それは男性でも女性でも同じで、
自律神経の働きが整っていて内部環境が良い状態が「妊娠のための基礎」としては必要なんですね。
(どのステージにおいてでも、です。)
身体も心もリラックスした状態になることで骨盤内への血行が良くなり、
子宮や卵巣が温まった中で、内膜も厚くなり卵子も育っていくのです。
もしかしたら、妊活がうまくいかないのは自律神経のバランスが崩れているせいなのかもしれません。
「自律神経? なんとなくは知ってるけれど、よくわからない…。」
という方向けに書いておきますので参考になさってください。
交感神経と副交感神経
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の二つがあり、無意識下で
絶妙なバランスをとり、身体を調節してくれています。
「交感神経」は身体を活動的にし、
「副交感神経」は身体をリラックスに導き、休息あるいは栄養補給しやすい状態にします。
そして「交感神経」が優位に働くと「副交感神経」の働きは低下し、
「副交感神経」が働くと「交感神経」の働きは低下する…というシーソーのようなバランスのとり方をしています。
例えば心臓は、交感神経が働くと心拍数が増えてドキドキし、副交感神経が働くと心拍数を抑えてドキドキはおさまります。
胃や腸などの消化器系はその逆で、副交感神経が働くと血流が増えて消化、吸収する働きが活発になり、
交感神経が働くと血流が少なくなって働きが低下します。
このように身体の「活動と休息のバランス」が取れていると良いのですが、
ストレスが多く、休息が少ない人では自律神経のバランスが乱れがちです。
女性でも男性でも生殖器系の臓器は自律神経で調節されていますから、
自律神経が乱れていれば妊娠、出産にも悪い影響が出てしまう可能性があります。
卵巣や子宮、精巣の血流は自律神経によって調節されているため、
自律神経の乱れから血流が悪くなり働きが低下してしまうんですね。
自律神経失調症
「自律神経」は無意識下で働くので不調な状態も意識することが難しく、
自覚症状として出てきた時にはかなり病状が進んでいると言えます。
自律神経のバランスが乱れ、自覚症状が出てきたものは「自律神経失調症」と言われます。
症状としては、頭痛・耳鳴り・めまい・疲れ目・動悸・息切れ・胃の不快感や吐き気・便秘・下痢・筋肉の痛みなどの局所症状から、微熱が続く・睡眠障害(眠れない、夜中に目が覚める、いくら寝ても足りない)・手足の痺れや鈍痛・食欲低下・肩こり・腰痛・脱力感などの全身症状まで様々です。
初期で症状が軽いと「ちょっと疲れてるだけ」とすませてしまう人も多いのですが、放置しておくと、
イライラする・怒りっぽくなる・不安感や恐怖心におそわれる・記憶力や集中力の低下・やる気が出ない・すぐに悲しくなって落ち込む・情緒が安定しない、など
メンタルな症状まであらわれることもあります。
ストレスと自律神経
ストレスを受けると人間の身体は緊張し、緊張は交感神経の興奮を作ります。
現代人の自律神経失調の乱れのほとんどは、
この緊張状態の持続から起こる「交感神経の過剰興奮」によって引き起こされているようです。
(しかも気づかないうちに!)
ですから、交感神経の過剰興奮を鎮めて副交感神経がうまく働くようにするためには
「リラックス」が必要となります。
ですがこの「リラックスする」というのが案外難しく、しかもご自身で
「ストレスが溜まっているのを自覚していない(もしくは「自覚したくない」のかも?)」という人が多く、
徐々に自律神経を痛めていることが多いんですよね…。
ということで次回は
自分で出来る「ストレスチェック」の方法と、
「リラックスするための方法」をご紹介させていただきます。
( ストレスチェックについてはこちら → 妊活に必要なこと ~自律神経チェック~ )
( 女性のカラダと自律神経との関係についてはこちら → 女性のカラダと自律神経 )
( 自律神経を整える入浴についてはこちら → 自律神経を整える ~適温のお風呂~ )
自律神経のバランスが崩れてるのかも?とご不安な方は、以下の記事も参考になさってください。
「まだ大丈夫!」とか「まだ頑張れる!」とか気持ちにカモフラージュをかけて
身体を痛める前に、一度当院へご相談ください。
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