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トリガーポイント(筋筋膜性疼痛症候群)
トリガーポイントとはどんなものか?
「トリガーポイント」とは、筋肉の中に形成される「硬結部位」で、臨床的には「しこり」、「コリ」として触知されます。
圧迫されるとその部位だけでなく、他の部位への関連痛や放散痛などを出すことから「引き金点~トリガーポイント」と呼ばれています。
トリガーポイントによる「筋筋膜性疼痛症候群」について
※トリガーポイントにより痛みや様々な症状を呈するものは「筋筋膜性疼痛症候群」といいます。
正常な筋組織が、
〇 不良肢位
〇 骨格アライメント不良による筋線維の過緊張
〇 反復する微細な損傷や筋疲労からくる局所的な阻血
〇 阻血状態持続による異栄養状態
〇 酸素不足
など、様々な要因により「変性」してしまった状態と考えられており、腰痛や肩こりなどの症状だけでなく、形成される部位によっては、「頭痛」、「神経痛様症状」、「めまい」、「しびれ」、「自律神経失調」などの原因になることもあります。
トリガーポイントによる症状には様々なものがあります
・痛み・凝り
・しびれ感
・感覚の麻痺、感覚異常
・筋力低下、易疲労感
・関節可動域制限
・自律神経失調症状
・気分の落ち込み、感情の乱れ
トリガーポイントによるよくみられる臨床例 ~頭痛や下肢のだるさ、痺れ~
後頭部、上位頸椎側筋群のトリガーポイントが頭痛を引き起こしているパターン
腰部、殿部のトリガーポイントが下肢への症状(坐骨神経痛様症状)を引き起こすパターン
トリガーポイントに対する治療
「変性」してしまっている筋組織(トリガーポイント)に対しては、以下のような治療戦略が必要となります。
□ 脱感作(だつかんさ)
※ 痛みを感じやすくなっている状態を、刺激を加えて感じにくくすること
□ 硬結部位の周囲の浮腫の改善
□ 硬結部位の周囲の血流改善
□ 筋過緊張の原因除去(骨格配列調整)
当院ではこれらを目的として、
□ 特殊ローラーにより「層状圧」を加えることで、筋肉内圧の平衡化を図る
□ 押圧または層状圧刺激によるレオロジー効果
□ 鍼刺激による筋修復力活性化
□ リダクターまたは徒手による筋過緊張除去を目的とした骨格アライメント調整
…などを行います。
お困りの方はご相談ください
「トリガーポイント」は、痛み、肩こりや首こりのような症状だけでなく、自律神経失調症、原因不明の頭痛、耳鳴などの症状がみられることもあります。それらは色々な検査を受けても「異常なし」と言われたりすることが多く、「どうしたら良いのかわからない」とお困りの患者さんも多いようです。そういった場合、トリガーポイントによるものがありますので、一度当院にご相談ください。
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