猫背の人にみられる症状 ~ 自律神経失調症 ~

 

「猫背」は見た目の悪さだけでなく、色々な症状が出てきます。

「猫背の姿勢」では頚椎や背骨に負担がかかりやすく、首こり、肩こり、腰痛や、背中が丸くなることで呼吸がうまくできなくなる(胸郭運動障害)こともあります。その他にも頚椎、胸椎の近くにある「自律神経節」が障害されると、頭痛、めまい、耳鳴り、ふらつき、起立性低血圧などの自律神経失調症状を起こすケースもあるのです。(自律神経失調症の合併)

「自律神経」は全身の血管、内臓などの調節をしており、自律神経バランスの乱れからあらわれる症状は多岐にわたります。

(※ 自律神経失調と胸郭運動障害などが合わさると「過呼吸」、「パニック障害」を起こしやすくなることがあります。このことは別記事にて書く予定です。)

 

上記のような「自律神経失調症」の症状がある方は、もしかすると「猫背が原因」かもしれませんので、最後までお読みになってみてください。

 


【自律神経(交感神経幹)へのストレスが自律神経失調を惹き起こす】

 

自律神経は、脳から繋がり、背骨の中を通って各臓器、全身の血管に分布します。

その途中で「自律神経節(交感神経幹)」というところを経由します。

この部分の周囲の症状(首こり、肩こり、首の動きの悪さ、寝違えしやすいなど)の自覚のある方は、既に自律神経系の機能が低下している可能性があります。

 

 


【猫背になると自律神経を圧迫して神経の働きを鈍らせる】

「椎間板ヘルニア」というのを聞いたことがありますか?

背骨にある「椎間板」という軟骨がはみ出てしまい、神経を「圧迫」することで痛みや痺れが出てくる病気です。

その他にも「脊柱管狭窄症」「胸郭出口症候群」なども、骨や硬くなった筋肉に神経が圧迫されて色々な症状がみられる病気です。

これらの病気に代表されるように、神経は「圧迫」に弱い組織なんですね。

 

上記のように「自律神経」は、頚椎の横を通っているため、「猫背」や「ストレートネック」の姿勢では「圧迫」されやすくなります。

「猫背」や「ストレートネック」の姿勢では、頭が前に傾き過ぎて後頭部から背中の筋肉が硬くなり過ぎ、首こりや肩こりなどの症状がみられるようになるため、「猫背」や「ストレートネック」で自律神経失調症がみられる人は「不調の原因は肩こり」と思い込んでいることもあるようです。

しかし実際には、「猫背、ストレートネックが根本の原因で、首こりや肩こり、自律神経失調を惹き起こすようになっている」ということなのです。

 

【猫背やストレートネックの悪化で自律神経の圧迫がどんどん進む】

「猫背」や「ストレートネック」の多くは「筋力不足」と「柔軟性不足」の人で、「スマホ姿勢」や「不良姿勢」の習慣が続くことで悪化していくケースが多いです。

出来るだけ上記のような状態を改善し、良い姿勢を身につけることが必要です。

こちらに猫背改善のためのエクササイズをご紹介していますので、合わせてお読みください。

→ 猫背とはどんな状態ですか? ~ 「猫背」と「骨盤」と「治すためのエクササイズ」 ~

 


【猫背からくる自律神経失調症状への治療法の例】

「猫背」の多くは、筋肉の柔軟性の低下や筋力不足によって良い姿勢が保てないことが原因です。

ストレッチや筋トレなどの運動で「自分で治す」ことが可能ですが、なかなか運動する機会が無いという方も多くいらっしゃるのも事実です。

当院では、そのような方のために「猫背からくる自律神経失調症状」の根本原因を「背骨の歪み」と歪みからくる「筋肉の線維化、癒着」と捉え、以下のような治療を行なっております。

● 脊柱カーブの再構築

● 自律神経節近傍の線維化した筋群の癒着剥離

● アライメント(脊柱配列)不整の除去

 

 


当院では「初回無料カウンセリング」を行っております。

「初回無料カウンセリング」では、お困りの症状について問診、各種スクリーニングを受けていただいた後、「原因」を見つけ出し、それに応じた治療法、治療の組み立てをご提案させていただきます。

(初回カウンセリング時の治療は行っておりませんのでご了承ください)

「初回無料カウンセリング」へのお申し込みは、下記のお問合せフォームからお願いいたします。

https://funa-in.com/contact/

 


【参考文献】

辻村尚子(2009).姿勢についての文献考察 豊橋創造大学紀要,13,81-88.

中村隆一.基礎運動学 第4版.医歯薬出版,1996

北村歳男、山鹿眞紀夫、井出淳二、高木克公(熊本大学医学部整形外科教室)胸郭出口症候群の自律神経障害 ~臨床的・基礎的側面~、診療新社