片噛み、横寝から顎関節症 そして顔の歪みへ…。

「横向き寝」? 「顎関節症」? 「顔の歪み」? 「アゴのズレ」?

これをご覧になっている方は、どんなキーワードで検索してこのページにたどり着いたのでしょう?

いずれにしても、何らかの症状や不安をお持ちなのかと思います。

上記のキーワードは密接な関りがあり、放置しておくと様々な症状につながりますのでご注意ください。

 


「顔の歪み」の種類

まず、「顔の歪み」にはいくつかのパターンがあります。

よくみられるものは以下のようなものです。

1.頭蓋骨そのものの歪みによるもの(縫合のズレからくるもの)

2.表情筋の発達度合いに左右差があるもの

3.アゴの偏位によるもの

4.顔面部の局所的なリンパ貯留

 

単に「歪みを治したい!」とか「小顔になりたい!」などと考えてしまいがちですが、

状態をしっかりと確認した上で対処しましょう。

 


前回のコラムでは

「首が傾くとアゴがズレて顎関節症になりやすくなる。」ことを書きました。

(前回の記事 → 顎関節症と首の傾きと顔のゆがみ 

今回はその続きです。

 

横寝でアゴがズレる

これまでのコラムでも「寝る時の姿勢は原則として仰向け」と書いてきました。

(参考記事 → 高い枕や横向きで寝ることの弊害 )

高い枕や横向き寝は、頚部の筋群や関節を徐々に傷めてしまい、

将来的に「変形性頚椎症」の恐れがあるからですが、それ以外にも害があるのです。

 

下の図は「横寝の際のアゴのズレ」です。

横向きに寝る事でアゴは圧迫され、ズレてしまうのです。

しかも横向きですから「頚椎」もズレやすく、

「アゴのズレ」と「頚椎のズレ」の相乗効果で「顎関節症」に陥りやすくなります。

 

 

片噛みでアゴがズレる

下の図は「片噛み」の時のアゴの動きです。

右で噛むことが多い人はアゴが右側に偏移します。

逆に左の顎関節は前方へズレてしまいます。

※ この時点で顔面骨格の下半分が歪み、正常なバランスが崩れています。鏡などでご自身の顔を見てみると、アゴの下端部が「正中軸(真ん中の軸)を通っていないことが分かると思います。

これが長年にわたると「顎関節症」に陥る可能性が高くなります。

 

 

※ 顎関節のズレ、顔の歪みなどは、横寝だけでなく「うつ伏せ寝」で起こる事も多いです。

軽症であれば習慣を正す事で改善できる場合もありますので、以下の記事も参考になさってください。

→ え? アナタ、うつ伏せで寝てる人??

→ え??  アナタ、まだ うつ伏せで寝てる人???

 


 

身体の使い方に偏りがあれば、我々の身体はそれに応じた形に「変形」していきます。

テニスなど「偏った筋肉の使い方をする競技」のプレーヤーの利き腕が太くなるのはよく知られたところですが、

「片噛み」など、左右どちらかで噛む習慣を持つ人にも同じようなことが起こります。

(※キレイになりたい方はこちらも参考に → ストレスと「ししゃもの腹」と「しかめっ面」

 

「噛む」という動作をする筋肉を「咀嚼筋」と言います。

これには「咬筋」、「側頭筋」などがあります。(下図参照)

「片噛み」をしていれば左右どちらかの咀嚼筋を旺盛に使うことになりますので、当然それを繰り返していれば筋肉は発達します。逆に、使っていない側の咀嚼筋は萎縮していきます。

そして顔面の筋肉の使い方に偏りが発生し、さらに少しずつ顔面全体の骨格にズレが生じてきます。


下図は「頭蓋骨(とうがいこつ)」の図です。 ギザギザのところを「縫合」と呼びます。

ここが少しずつ、微妙にズレてくるワケですね。

(若いうちはこの「縫合」に少しの動きがあるのですが、年を取ると硬くなり動きが悪くなってきます。

ですから「縫合」の歪みは出来るだけ動きのあるうちに元に戻す方が良いと言えます。)

…ということで、顔面全体の歪みの完成です。

 


治すためには?

顎偏位が「筋緊張の左右バランスの崩れ」だけであれば、横寝の習慣をやめることで改善するものが多いです。

しかし顎偏位が「顎関節の軟骨(顎円板)」の変性や損傷によるものであれば、軟骨を正常な位置に戻す必要があります。

正常な位置に戻すのは比較的簡単に出来るのですが、そこで「安定」するのが難しいです。

正常位置に戻しても、横寝の習慣に戻ってしまえばまたズレてしまうからです。

安定させるには仰向けで寝る習慣を身につけることが必要となります。

 


顎関節症や顔の歪みなどを起こすメカニズムは非常に複雑で難解なのですが、今回はパターンの一つをご紹介しました。

上記には「首の問題」が関係してきますので、完治を目指すには頚部を含めて顎関節の処置を行う必要があります。

最近は「小顔矯正」とか「顔面矯正」というものもありますが、

根本がどこにあるのかを見極めて対処しないと、徐々に、どんどん進行していきますのでご注意ください。

 

顔だけではなく「背骨の歪み」にも不安がある方はこちらもお読みください → 顔の歪みは「足組み」「骨盤の歪み」から )

 

(こちらの記事も参考に ⇒ 手強い顎関節症とフランスパン )

 

 

(引用:西原 克成, 手嶋 通雄(2012) エネルギーを本格的に導入した「顔と口腔の医学」の樹立 日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学)

 

 

 


 

お困りの方は、初回の無料カウンセリングをご利用いただくと良いと思います。

問診、各種スクリーニングを受けていただいた後、治療法、治療の組み立てをご相談させていただきます。

尚、初回カウンセリング時の治療は行っておりませんのでご了承ください。

 


 

ご相談、お問合せはお電話(06-6334-0086) または以下のお問合せフォームからお願いいたします。

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(追記)

アゴのズレは上記「側頭筋」の過緊張を惹き起こし、筋の阻血状態を起こします。

筋の阻血状態は局所の「酸素不足」「栄養不足」から筋肉の変性につながり「トリガーポイント」を発生させます。

(トリガーポイントについてはこちらの記事 → トリガーポイント(筋筋膜性疼痛症候群)

これは「頭痛」や「自律神経失調症」の原因となることもありますので、

顔の歪みだけでなく上記症状をお持ちの方はご注意ください。

こちらも参考に → 頭痛、片頭痛と併発症状