FUNA-IN コラム- COLUMN -
今年もお疲れさまでした…ということで「疲労」についてです
皆さん、一年間お疲れさまでした。
「疲労」が溜まったままで新年を迎えることがないように、
お正月休みはしっかりと休養を取って良い年を迎えられるようにしてください。
疲労とは?
「生体のある機能が継続して発揮された結果として、その機能が低下する現象」を言います。
筋肉だけでなく脳や内臓などの器官が働き続けることで、その器官のパフォーマンスが下がってきた状態ということですね。
日本疲労学会による定義では、
「疲労とは過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態である」
とされています。
疲労感は「器官が疲労してきたので休息が必要」と生体から送られてくるサインです。
だるさや倦怠感などをサインとして送ることで、過剰な活動から疲弊して生体が病気になることを防ごうとしているワケです。
だから無視してはいけません。
疲労の種類
疲労にも種類があって、
主に大脳が疲労してくる「中枢性疲労」と、
筋肉などの器官が疲労してくる「末梢性疲労」に分けられます。
中枢性疲労は、脳細胞とそれにつながり末梢へ電気信号を送る神経(多くは運動神経)の活動性が低下した状態で、
末梢性疲労は、筋肉内のエネルギー消費によって筋機能のパフォーマンスが低下した状態です。
かなりざっくり言えば、中枢性疲労は脳活動による疲労(つまり精神的な疲労)で、
末梢性疲労は筋肉自体の疲労(つまり肉体的な疲労)とイメージすれば良いでしょう。
研究によると中枢性疲労も末梢性疲労も、
骨格筋の「筋力低下」や「弛緩時間の延長(つまりやわらかくなりにくい)」、
「伸展性の低下(つまり硬くなって伸びにくい)」など
筋肉のパフォーマンスの低下につながることが報告されています。
「筋緊張」については、
疲労によって高まる場合と低下する場合の両方の結果報告があり一定の見解が得られていませんが、
上記の報告と臨床的な経験から考察をしてみると、
ある程度の疲労であれば筋肉は身体を防御するための緊張がみられ、
極度の疲労となると筋緊張は低下する(身体を守ることすらできなくなった状態?)となるのではと思われます。
中枢性疲労も末梢性疲労も「エネルギー消費」による一時的なものですので、
「栄養補給する」か「細胞を休める」ことで回復します。
(※ 脳細胞も筋細胞も栄養となるのはブドウ糖ですが、ほとんどの現代人は糖分過多ですから
余分に摂り入れる必要はないと思います。 「細胞を休める」ことが重要です。 つまりは「睡眠」ですね。)
しかし中枢性疲労は大脳が関与している分、意識的にカモフラージュがかかり疲労感を感じにくいことがあります。
「頑張る!」
「まだ大丈夫!」
「ポジティブシンキング!」
…というような気持ちを持つことで、脳が感じるべき疲労感を誤魔化してしまうということです。
そういう脳の働きも、許容範囲内であれば身体も心も痛めることはありませんが、
度を過ぎるとどんどん壊してしまう可能性があるので注意が必要です。
カラダの疲れも、ココロの疲れも、回復させるには「休む」こと。
「回復させるために何かしなきゃ!」ではなく、
「何にもしない」ということを、してみるのもいいかもしれません。
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