妊婦さんのケアは「いつからいつまで?」

妊婦さんのケアはいつから?

妊婦さんのケアは「いつからはじめて」、「いつまで行う」のが良いのでしょうか?

痛みがあればケアが必要で、痛みがなければケアは必要ないのでしょうか?


妊娠中から出産後までの姿勢変化と腰痛についての研究報告があります。

妊娠中から出産後の姿勢アライメントおよび筋硬度の経時的変化と腰痛の特徴

(松谷綾子, 左右田裕生, 関啓子 – 甲南女大研紀, 2009 – konan-wu.repo.nii.ac.jp)

 

この研究によると、

①妊娠34週で腰痛を訴える人が増加するがその後有意に変化しない。
②腰痛罹患は産前、産後を通して変化しない。
③仙腸関節周辺部痛の罹患と骨盤水平方向への開きは妊娠36週に増加し、出産後1カ月で減少するパターンを呈する。
④筋硬度は妊娠後期に左右非対称に高くなり、出産後約1カ月まで継続する。

と報告されています。

 

このことから、

妊娠初期から骨盤形状や姿勢変化による腰部筋群の硬化はみられますし、

疲労性の痛みは持続しやすく、放置しても改善は期待できにくいものですから産後も続くことが多い。

(※産後の痛みは「育児するから仕方ない」と特に放置されがちです…。)

ですから、妊娠後期からみられやすくなる「仙腸関節周辺部」の痛みも含めて

「産前・産後」の両期にわたってケアするべきと考えます。(産後は最低でも1カ月)

 

興味深いのは、妊娠後期にみられる脊柱側筋群の「硬度左右非対称性」についてです。

これは左右の脊柱側筋群の硬さが場所によって違うというもので、「脊柱の捻じれ」を示唆しています。

(脊柱の捻じれについての記事は以下を参考に

 → 椎間板ヘルニア ② ~左右の肩の高さが違う人の場合~

 → 筋肉が硬くなる原因 ~骨格のズレ~

 → 筋肉が硬くなる原因 ~筋肉の捻じれ~ )

 

臨床的にも妊婦さんの背部、腰部の筋群の硬さの違いはよく観察されるもので、

脊柱の「捻じれ強い部位」に痛みを訴えることが多いため、

筋群の過収縮緩和と脊椎アライメントの調整は、妊婦さんの腰痛ケアに必要だと考えています。

 


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