「小児はり」をご存知ですか?

「小児はり」はご存知でしょうか?

キーワードを耳にしたことはあって、やったこともないけど「何となく知っている」という感じでしょうか。

「小児はり」は、「小児鍼」、「小児針」(しょうにしん)とも呼ばれ、子どもにあらわれる症状に対しての施術法として古来より行なわれてきました。

文献によると、江戸時代中期ごろに日本で開発され、大正から昭和の時期に広く普及したようです。

小児はりといえば、夜泣きやかんしゃくなど「疳の虫(かんのむし)を治すもの」として知られています。

小児はりの発祥の地とされる大阪では昭和の初期ごろまで「虫封じ」としてだけでなく、赤ちゃんが「元気で健康に育つように」と月に2~3回の小児はりを受けさせる習慣があったほど民間に親しまれた療法だったのです。

小児はりは「刺さないハリ」

小児はりは専用の鍼を、皮膚に刺さずに、さする、当てるだけなので痛くありません。

むしろ心地よい刺激を受けて身体がリラックスできるので、赤ちゃんがスヤスヤ眠ってしまうこともしばしば。

症状、疾患にもよりますが、施術時間は5~10分くらいなので赤ちゃんの身体に大きな負担を与えません。

「小児はり」はこんな症状にお勧めです

小児はりの適応症として代表的なものは「疳の虫(かんのむし)」でしょう。

「疳(かん」」というのは、子どもにみられる病状をあらわした言葉で、夜泣きやかんしゃく、ひきつけなど神経のアンバランスから起こるものをいいます。

古来の医学では体内にそのような症状を起こす「虫」がいて、時折わるさをすると考えていたようです。(もちろん迷信です)

赤ちゃん、子どもは神経(脳)の成長と身体の成長のバランスが一致しないことが多く、そのアンバランスが「疳の虫」の症状を起こさせるのです。

小児はりは、人体最大のセンサーである「皮膚」に働きかけ、自律神経のバランスを整えて症状を鎮めていくのです。

適応症は以下のようなものがあります。

≪小児はりの適応症≫

夜泣き、かんしゃく、ひきつけ、よく泣く、なかなか寝つかない、寝てもすぐ目覚める、キーキーいう、発育・発達不良、風邪をひきやすい、お腹をよくこわす、夜尿症など

近年はテレビ、スマホ、パソコン、ゲーム機器からの「視覚情報」が過多で、子どもたちの脳がそれを処理しきれないことによる症状【ADHD(発達障害)/起立性調節障害(OD)/アレルギー/喘息/不眠/不登校/心身症】などが増えています。

これらに対しては、小児だけでなく、中高生、成人にも有用性が認められ研究が進んでいます。

当院小児はりの特徴

赤ちゃん、子どもは脳と神経の発育ペースと身体の発育ペースのバランスが取れていないことが多いです。

皮膚は人体最大のセンサーであり、脳へ大量の刺激情報を送っています。

その大量の情報を「安全な刺激か?」、「危険な刺激か?」の判断をしながら成長していくのですが、未発達の脳ではそれを処理しきれません。

そのため赤ちゃんや子供の脳が混乱を起こしてしまい、自律神経系が乱れて「疳の虫症状」が出てしまうわけです。

当院では特殊なローラーを用いてデルマトーム(皮膚分節)に刺激を加えて過剰な電位を除去し、脳と脊髄神経のバランスを整えていきます。

通院ペースの目安

当初は間を空けずに毎日(または1日おき)、症状が落ち着いたら1週間に1回

健康増進、神経系の正常発育を目的とした場合1週間に1~2回

※【ADHD(発達障害)/起立性調節障害(OD)/アレルギー/喘息/不眠/不登校/心身症】などの改善は応相談

対象年齢

生後まもなくの赤ちゃん、乳幼児(0~5歳)、小中高生

料金

1,650円(税込み)

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