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高い枕や横向きで寝ることの弊害
高い枕は首を痛めます(値段が高いという意味ではありません)
快適な睡眠を取るためには「枕」やベッドなどの「寝具」も重要ですが、「寝る時の姿勢」はもっと重要です。
高価な枕やベッドを使ったとしても、寝る時の姿勢が悪ければ良い睡眠は取れません。
「高い枕じゃないと眠れない」とか「高い枕がラク」という方も多いのですが、首を痛める可能性がありますので、少しずつ低いものに変えていった方が良いでしょう。
理想的な姿勢
一般的な日本人の体形であれば、後頭部のラインと背中のラインが真っすぐに並びます。
ですからこのまま寝た場合、後頭部のラインと背中のラインは真っすぐなので枕は基本的には不要です。
ですが、後頭部と背中のラインがそろうのは「立位」の時の状態ですので、頚や背中の筋肉は若干緊張します。
適度な緊張は睡眠に支障ありませんが、筋肉が緊張し過ぎて眠りにくい場合には、「枕は少しだけ高く」して、リラックス状態を引き出す方法もあります。
(以下の記事を参考に)
→ シンデレラの枕
高い枕は絶対にダメ!
「高い枕」で寝た状態は、首を前に曲げた姿勢です。(前屈位と言います)
この姿勢がどれくらいのストレスがかかるのかを実感していただくために、座った状態(または立位)で首を前に曲げてみてください。
この時に後頭部から背中にかけての筋肉は頭が落ちないようにするためと、引き延ばしの応力がかかるために筋肉が突っ張る(緊張する)はずです。
この姿勢は、デスクワークやパソコン作業をする時、スマホなどを観ている時の姿勢と似てますね。
常に後頚部の筋肉が緊張した状態が続き、筋肉疲労が蓄積されると「肩こり」や「寝違え」などを起こしやすくなったり、頚椎の配列を乱し「椎間関節障害」を起こしたりすることもあります。
「高い枕」で寝た状態です。
先ほどの「前屈位」と同じ姿勢です。
そしてこの状態が長期にわたって続くと頚椎の配列がどんどん乱れて、筋肉の障害から関節の障害へ進行していくわけです。
寝る時の姿勢は仰向けが基本
寝る時の姿勢は「仰向けで真っすぐ」が基本となります。
人は寝る時に「もっとも落ち着きの良い姿勢」を取ろうとするので、真っすぐ仰向けで寝ることの出来る人は骨格が歪んでいないということです。
眠りに入ると自然に「寝返り」をして、日中の姿勢や動作で崩れた筋肉バランスをリセットし、身体は次の日に備えようとします。
しかし左右どちらかを下にして寝ると、首から腰までの背骨は曲がった状態になります。
すると背骨は歪み、首から腰までの筋肉のバランスは崩れ、身体をリセットすることができなくなります。
それが習慣化するとどんどん骨格が崩れ、身体をリセットすることが出来にくくなるので「なかなか疲れが取れない」という悪循環に陥ってしまいます。
「仰向けでは寝れない」とか「真っすぐに寝るのがしんどい」という方も多くいらっしゃいます。
こういう場合、歪んだ状態、曲がった状態が長く続いているため「固定化」している可能性があります。
骨格に、元に戻るくらいの柔らかさがあれば、しばらく我慢して仰向けを続けていれば元の状態に戻ることも可能なのですが、「固定化」している場合には、自己修復力で戻ることが難しいこと多いようです。
そういう場合、いったん治療を受けて骨格を真っすぐに戻し、そこから徐々に仰向けで真っすぐ寝る習慣をつけ、段階的に「正常な状態に固定化」する必要があります。
(※ 自己修復力があるうちに行うのがベター。)
高すぎる枕や横向きで寝ることの習慣化は、肩こりや寝違えなどの原因となったり、将来的に「変形性頚椎症」につながることもありますので、ご注意ください。
(下の図は「変形性頚椎症」に陥った頚椎)
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