活性酸素と高血糖

活性酸素は強力な「酸化作用」を持っています。

バケ学的に「酸化 = 錆」なので、「身体を錆びつかせる」という表現をしていますが、

言い方を変えると

「酸化させて、身体を構成しているタンパク質や脂質、核酸などを『変性』させる」ということです。

『変性』した細胞や組織は、ほとんどの場合「イイ感じ」に変わってくれることはなく、

「弱い」「脆い」「機能的に低下」した状態に変わってしまいます。

この『変性』が神経や臓器に起こることで、様々な病気につながっていくわけですね。

例えば「糖尿病」は、活性酸素が血糖値を下げるホルモン(インシュリン)を分泌する膵臓を錆びつかせて働きにくくしてしまうことでも起こります。

しかも、血糖値が高い状態では活性酸素は発生しやすくなりますので、

糖質過多の食事をしている現代人では活性酸素の発生が過剰になりがちです。

糖質過多の食事 → 高血糖 → 活性酸素過剰発生 → 膵臓酸化 → インシュリン働かなくなる → さらに高血糖 → 糖尿病 

…という流れです。

活性酸素から身体を守るには「糖質の摂取を控える」ということが言えるわけで、

昨今流行りの「糖質制限」にはダイエットの効果だけでなく「抗酸化」の意味もあるということなのです。