院長ブログ- BLOG -
手強い顎関節症とフランスパン
2019.09.27
「アゴが痛い」という患者さんが来られました。
(主訴)
食事の時に噛むと痛い、口を開けるとガクッとなる、アゴのところを押すと痛い
とのこと。
(随伴症状)
頭痛(よく起こる。頭痛薬は手放せない。)、耳鳴り、めまい、肩こり、腰痛など。
日常生活習慣として
片噛みのクセ、横寝(腰が痛いから仰向けで眠れない)などもあり、これまでに紹介してきた「頚部の問題もある顎関節症」のパターンとほぼ一致します。
(以下参考記事)
- 顎関節症の分類
頭痛や肩こり、めまいなどの随伴症状は「頚部の問題」から起こりやすいこと、「頚部の問題」からアゴの傾きが発生し顎関節症となりやすいこと、「頚部の治療」を進めていく上では腰部の治療も行う必要があること。
そして顎関節症の症状の改善には少し時間がかかることなどをご説明して治療を開始しました。
頭痛、めまいなどの随伴症状は3回めで消失し、頭痛薬とはサヨナラできましたが顎関節の痛みは一進一退。
なかなか手強かったです。
メディカル・ハイドロバッグによる顎関節の復位と頚部の処置を行いました。
頚部の安定性のためには骨盤、股関節など土台となるところがしっかりしないといけないので、生活習慣指導の改善と運動指導が重要となります。
運動は出来るだけ「歩く」こと。(骨盤、股関節の強化にはウォーキングが一番です。)
生活習慣の改善点としては仰向けに寝ること、足を組まないことなど、基本的であるけれども実行するのはなかなか難しいものだったのですが、しっかりと守っていただいたので顎関節症を克服する上で、治療する側としては非常に助かりました。
土台である骨盤、股関節が安定してくると頚部も安定してきます。
頚部が安定すると顎関節も安定しやすくなり、ズレが少なくなってきました。
週1回のペースで来院していただき、4か月めでやっとアゴの痛みが消失。
「フランスパンが食べられるようになりました。」と喜んでいただけました。
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