転倒して「尻もち」をついた患者さん

2024.05.28

転倒して「尻もち」をついてしまった患者さんが来られました。

ご高齢の方の転倒、尻もちの場合、色々なことを想定しておかねばなりません。
転倒してぶつけたところだけではなく、他のところに骨折を起こす可能性があるからです。

特に閉経後の女性で「骨粗しょう症」の既往がある場合は特に注意が必要です。

尻もちでは、足のつけ根の「大腿骨近位部骨折(頚部骨折)」、恥骨や坐骨、尾てい骨の骨折がみられます。
尻もちでぶつけたところだけでなく、背骨の骨折(脊椎圧迫骨折)を起こすこともあります。

 

各部を確認させてもらい骨折の可能性は低いと考えましたが、念のため提携のクリニックで対診を求めました。
レントゲンで骨折は無かったのですが、坐骨周囲のダメージ(腫れ、内出血)が強く出ている状態です。
しばらくは、瘢痕化を避けるために内圧除去処置を行っていきます。

 

※ 尻もちで尾骨を痛めた場合はこちらへ → 尾てい骨の打撲