FUNA-IN コラム- COLUMN -
患者さんからよくあるしつもん 「どんな運動が良いですか?」
よくあるしつもん
「どんな運動が良いですか?」
「運動」にまつわる質問はかなり多いです。
患者さんの状態によって答えは違いますので、いくつかのパターンを書いておきます。
ご自身に当てはまるものがあれば参考になさってください。
こたえ①
「その人によって違いますし、状態によって違います。」
(かなりズルい答え方ですね、すみません…。)
会った事のない方や、初診でまだその方の身体の傾向を把握しきれていない時にはこの答え方をよくします。
「足首の捻挫後のリハビリ」として行う運動と、「慢性的な腰痛」の人に行うべき運動と、「ストレス溜まってる人」が発散するための運動とは違います。
状態、状況、その患者さんの身体の傾向に合わせて指導させてもらうようにしています。
こたえ②
「逆に聞かせてください。 1日に何分くらい運動の時間を取れますか?」
またかなりズルい答え方ですね。 質問に質問で返すという良くない答え方ですね。
かなり忙しくされていて、ホントに運動出来るかな?と思われる方にはこのように聞かせてもらいます。
昨今は「健康」や「病気」についてのテレビ番組が増えて、色々な「運動法」が紹介されています。
そのせいか「健康になるためには運動した方が良い」とか「運動不足は身体に良くない」というのが常識となっています。
だから「運動しなきゃいけない」と思っている方が非常に多い。
けれど「出来ない」という方も非常に多い。
何故か?
『本気でやる気がないからや!』と、若い頃は思っていました。
…が、トシを重ねた今は
「時間がない」というのが第1の理由なのかなと思っています。
仕事で疲れて帰ってきて、お風呂入って着替えて晩御飯食べて、それから「さぁ、運動しよか!」っていう人、どれだけいます?
優先順位として「まず身体を休めたい」という人がほとんどなのでは?
ですから日々、ギリギリで働いている人に
「毎日、仕事終わってからでも1時間は運動してください!」なんて事は言えないです…。
「まず身体を休めてください。
そして少し回復したら『1日に運動するとしてどれくらいの時間なら取れるかな?』を考えてみましょう。」
…というのが第1歩ですね。
人間、「ゆとり」が無いと何も出来ません。
ちょっとゆとりが出てくると、運動するためのスキマ時間も見えてくるかも?
おそらく、5分とか10分とかの時間はあるのではないかなと思います。
ちょっと時間のやりくりしたら30分くらいの時間は取れるかも?
毎日は無理でも1週間に1~2回は30分くらいの時間は取れるかも?
「運動」を処方する時にはそういう時間のやりくりから始めて、
まず出来る事をみつけ、段階的に増やしていく、伸ばしていくという風にアドバイスさせてもらってます。
もちろんいきなり
「ジムに入会しました!」とか
「マラソン始めました!」とか
「ボクシング始めます!」という方もいらっしゃいますが、やはり少数派。
ほとんどの人に必要なのは、
まず休んでゆとりを作る。
ちょっとゆとりが出来たら、時間のやりくりを考える。
そうやって無理のない範囲で出来る方法をみつけていかないと続かないんじゃないでしょうか。
こたえ③
筋力アップよりもまずは「関節をスムーズに動かすこと」を考えましょう
頭の中で「運動 → 筋力アップのため」という図式が出来ている方がほとんどです。
ですが、いきなり筋力アップを目的にした運動はしない方が良いです。
運動不足が続いている人は、関節をスムースに動かすための「関節内潤滑」が十分ではありません。
(関節がギシギシ動いているイメージですね)
そして筋肉も腱も靭帯も柔軟性が低下しています。ですから伸び縮みしにくい状態です。
ですからかなりもろくなっている。
そういう状態でいきなり筋トレなどを始めると関節軟骨を痛めたり、筋線維や腱が切れたりします。
「運動したらよけいに痛くなった」というのはこのパターンが多いです。
運動して痛くなるという経験をしてしまうと、頭の中で「運動 → 悪いこと」という図式が出来上がってしまって、「運動するのは私には向いてない」とやめちゃう人が出てきます。
ですから運動不足が続いている方には、まず「関節内潤滑」を確保して、筋肉や腱や靭帯が伸び縮みしやすい状態を作るために「ゆっくりとした運動」をお勧めしています。
たとえば「太極拳」や「ヨガ」。
これらは「呼吸」も整えるのでかなりおススメ。
ちょっとレクリエーション的要素を加味するなら「フラダンス」。
骨盤、股関節の動きをスムーズにするのでおススメです。
運動で一番良いのはやはり「ウォーキング」です。
「ウォーキング」の仕方については語りだすと長くなるので別の機会にします。
人生100年の時代です。
単に「100年」のトシを重ねるのではなく、「元気な100歳」を目指すために小さなことからコツコツと。
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