八甲田山とトウガラシ

2019.11.06

先日、とあるセミナーで「八甲田山雪中行軍」のエピソードを聞きました。

二つの部隊が冬の八甲田山で行軍訓練を行い、

一つの部隊はほぼ全滅、もう一つの部隊は全員が無事生還したというお話です。

高倉健さんが主演で映画化もされましたが、残念ながら観る機会がなくどういう話なのかも知りませんでした。

 

このエピソードには色々と学ぶところがあります。

ビジネスの世界では「リーダーとはどうあるべきか?」とか、

リスクマネジメントの世界では「危機管理をどうすべきか?」など、

個人個人が持つテーマに合わせて色々と学べるところがあると思いますので、興味のある方は調べてみてください。

 

僕が一番、印象に残ったのは「凍傷」の話。

雪山で手足に凍傷を起こすと致命的です。指が凍傷を起こすと動かせなくなります。

指が動かなくなるとおしっこする時にズボンのボタンを外せないのでそのままするしかない。

するとおしっこが凍って下半身が凍傷を起こして動けなくなる、ということになるらしい。

 

無事生還した部隊ではマタギの知恵を生かし、

凍傷にならないようにするために足に「トウガラシの粉」をまぶしていたそうです。

聞くだけだとかなりヒリヒリしそうですが、

氷点下の雪山から生きて還ってくるにはそのくらいやらないといけなかったんでしょうね。

 

フナインでも毎年、冬になると「トウガラシ」はおススメしています。

粉ではなく「トウガラシチンキ」です。

 

トウガラシから「カプサイシン」を抽出した液体で、

これをアルコールで薄めて身体に塗ったり、お湯で薄めて足湯に使います。

毛細血管を広げて血流を良くし、体温を上げてくれます。

 

お風呂上りに塗るとポカポカしてぐっすり眠れます。

冷え性の方は足やふくらはぎに塗ってもらいます。

首筋や背中に塗ると、体温を上げてくれる「褐色脂肪細胞」を活性化して風邪予防にもなります。

運動前に塗ると代謝が活発になってダイエット効果も期待できます。

 

だいたい30%くらいの濃度に薄めて使うんですが、

その濃度だとヒリヒリし過ぎる人や、全然なんともない人など、

各個人個人の体質や皮膚の状態によって効果しやすい濃度が違うんです…。

ですから患者さんと確かめながら濃度を決めています。

 

これからの季節、風邪やインフルエンザが流行しそうです。

体温を上げて免疫を活発にして、冬を乗り切りましょう!

 

※「トウガラシチンキ」について興味のある方はお問合せください。

 

 

 


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