3つの「アラーム」と3つの「疲労」

3つの「アラーム」と3つの「疲労」

人には身体や心の不調を知らせる「三大生体アラーム機構」というものが備わっています。

「痛み」と「発熱」と「疲労感」です。

「痛み」と「発熱」についてはこれまでに様々な研究がされかなりのところまで解明されていますが、

「疲労感」や「疲労」についてはあまり研究されていませんでした。

ですが「過労死」や「慢性疲労症候群」などが社会問題となり、昨今急激に研究が進んでいます。

 

大阪市立大学大学院医学研究科の渡辺恭良教授によると疲労は

「精神性疲労」、「運動性疲労」、「感染性疲労」の3つに分類され、

それらは単独に分かれているのではなく複雑に絡み合っています。

 

かなりざっくり説明すると、

「精神性疲労」は脳の疲労です。脳活動のし過ぎや精神的ストレスにより脳が疲弊し、活動性と回復性が低下した状態です。

「運動性疲労」は筋肉の疲労です。運動することによって筋肉内のエネルギーが消費され枯渇した状態です。

「感染性疲労」はウイルスや細菌などに感染することで免疫系が反応し、外敵に対して産生された抗体が自分の身体自体をも痛めてしまった状態です。

 

いずれも生体に起きる生理的で「当たり前」の反応ですから疲労自体が悪いわけではありません。

身体から出されている「警報」に気づかずに過ごしているうちに、

自分の身体と心の許容値を超えてしまい、「何にもしたくない!」と言いたくなるほど

身体的・精神的な活動性と回復性が落ちてしまうことが問題なのです。

 

「警報」が出ているならばそれを自覚し、早めに疲労を回復させて「ゆとり」を取り戻すこと。

それがとても大切です。


疲労回復の方法

上述の渡辺教授によると、たくさんの人が様々な疲労回復法を試しているようです。

例えば「入浴」や「アロマ」、「マッサージ」、「指圧」、「漢方薬」、「栄養ドリンク」、「体操」、「音楽療法」、「正しい姿勢」などですが、今のところ誰にでも当てはまる決定打となるような回復法はなさそうです。

つまりそれだけ各個人の「許容値」も違いますし、作業内容やストレスの負担度合いも違うからでしょう。

まずは自身の状態を正直に自覚し、少しでも「ゆとり」を取り戻すことが必要だと思います。

 


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